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世界には、心地よく眠りへ誘う、素晴らしい音楽がたくさんあります。
そんなDreamtime Songs~世界の眠族音楽をブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎月セレクトします。

今回、ピーター・バラカンさんが紹介してくれるDreamtime Songは…

ピンク・フロイドの「グランチェスターの牧場」
(Grantchester Meadows-Pink Floyd)

ピーター・バラカンさんが語るDreamtime Song
「グランチェスターの牧場」とピンク・フロイド

ピーター・バラカンさんが第1回のDreamtime Songに選ばれたのは、意外にもプログレッシヴ・ロックのアイコン、ピンク・フロイドの「グランチェスターの牧場」。1969年に発表された4枚目のアルバム『ウマグマ/Ummagumma』に収められている曲で、ロジャー・ウォーターズの弾き語りの中、小鳥のさえずりなどのサウンド・エフェクト(SE)が全編にわたって挿入されています。エンディングの蠅のSEは、彼ららしいシニカルさが効いていますが、確かに、心地よい眠りを誘ってくれる牧歌的なDreamtime Songでした。

ではどうして、この曲を選ばれたのでしょう。
ロンドン育ちのバラカンさんにピンク・フロイドの思い出とともに伺いました。

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― バラカンさん、ピンク・フロイドの思い出というと?
 
バラカン ボクが中学生だった頃に、彼らがデビューしました。まだプログレッシヴ・ロックという呼ばれ方はされていなくて、サイケデリックなロック・バンドでしたね。でもその頃から、ライト・ショーをライヴの時に採用するなど実験的なバンドで、とくにシド・バレットがいた初期の頃、ボクも好きでした。デビュー・シングルの「アーノルド・レイン(Arnold Layne)」(’67)の歌詞は、物干しから女性の下着を盗んで逮捕される男の物語なので、ぶっ飛んでいましたね。
 
― 60年代、ロンドンでピンク・フロイドのライヴはご覧になりましたか?
 
バラカン ちょうどその頃、ロンドンに「UFO」というオルターナティブなクラブができて、ピンク・フロイドが毎週のように出演していたんです。でも、ライヴがオールナイトだったので、年齢的にまだ観に行けませんでした。もう1、2歳、年をとっていたら観られたかもしれませんね。
 
― 今回、Dreamtime Songに「グランチェスターの牧場」を選ばれた理由は?
 
バラカン ピンク・フロイドとしては、生ギター1本の演奏で、珍しいユニークな歌なんです。歌詞は、都会の部屋で牧歌的な自然風景に思いを馳せているという設定。空っぽな感じが、眠る前に聴く歌として合っていると思ったんですね。

タイトルになっているグランチェスター・メドウズ(Grantchester Meadows)というのは、彼らの故郷ケインブリッジュ(Cambridge)の近くにある村の名前だそうです。

「meadows」は、日本語で「牧場」と訳しますけど、グランチェスター・メドウズで、ひとつの地名です。
もともとピンク・フロイドは、このケインブリッジュのローカル・バンドだったんですね。曲とは関係ないんですけど、ギターのデイヴィッド・ギルモアが、このグランチェスター・メドウズの近くに住んでいたそうです。

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― ケインブリッジュって、大学で有名な場所ですよね?
 
バラカン 日本だと、大学の街というイメージがあるかもしれないけど、ケインブリッジュは、小さな田舎町です。ロンドンの中心街からだと、列車で1時間以上かかるんです。だから、ロンドンに住んでいる人などは、ケインブリッジュというと、この歌のように美しい森や川などがある、豊かな自然を思い浮かべますね。
 
― 小鳥のさえずりなど、サウンド・エフェクト(SE)も印象的ですね。

バラカン ピンク・フロイドは、効果的なSEを使うことで知られていますけど、この「グランチェスターの牧場」のSEは、ステレオで聴くと、本当に斬新です。
とくにエンディングの蠅を叩くところは、笑っちゃうほど。だから寝る前は、ヘッドホンで聴かないほうがいいです。驚いて目が覚めちゃう!

―「グランチェスターの牧場」が収められているアルバム『ウマグマ/Ummagumma 』は、いかがですか?

バラカン あのアルバム、日本語のタイトルは「ウマグマ」だけど、英語の本当の発音は「アマガマ」!

― アマガマ?

バラカン そう、擬態語で、特に意味はないんですよね。実験的な2枚組のアルバムで、1枚はライヴ、もう一枚はメンバーそれぞれが独自に曲を作ったスタジオ録音です。
鏡を使ったトリック・アート風のアルバム・ジャケットが素晴らしいですね。

― ちなみに、バラカンさんの毎日の睡眠はどうでしょう?
 
バラカン いま就寝時間は、遅くとも11時くらいで、朝は5時半くらいに起きますね。夜、ライヴで遅くなったら、もう眠くてね。家に帰ったら30分で寝ちゃいますね(笑)。
 
― バラカンさん、楽しいお話どうもありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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スイは、ピンク・フロイドの「Time」を聴くと、時計の音で飛び起きてしまうぐぅ。

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Pink Floyd(ピンク・フロイド)
全世界2億5千万枚超のセールスを誇り、いまなおプログレッシヴ・ロックのアイコンとして君臨している英ケインブリッジュ出身のバンド。
1965年1月、シド・バレット(Vo,G)を中心にロジャー・ウォーターズ(B)、リック・ライト(Key),ニック・メイソン(Dr)が結成。バンド名は米ブルース・ミュージシャンのピンク・アンダーソンとフロイド・カウンシルの名前が由来。67年に1stアルバム『夜明けの口笛吹き』を発表。翌年にデイヴィッド・ギルモア(G)が加入するとシドが脱退。70年の『原子心母』を経て、73年の『狂気』は全米1位&15年間200位内チャート・インという前人未到の記録を達成。以降も、75年の『炎~あなたがここにいてほしい』、77年の『アニマルズ』、79年の『ザ・ウォール』などの傑作アルバムを次々に発表し、世代を超えて音楽ファンを魅了。ラスト・アルバムは、2014年の『永遠(TOWA)』である。また、モダンアート的なアプローチのジャケット・デザインや、レーザーライトや映像を駆使した幻想的なライヴステージなどは、いまなお世界中のアーティストに影響を与え続けている。
http://www.pinkfloyd.com/

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Peter Barakan ピーター・バラカン
1951年ロンドン生まれ。ブロードキャスター。
1980年代から日本のラジオDJ、ブロードキャスターとして古今東西の素晴らしい音楽を紹介。日本の音楽文化を格段に豊かにした功労者のひとりであり、多くの音楽ファンから絶対的な信頼を集めている。

book
ロックの英詞を読む 世界を変える歌
ピーター・バラカン著(集英社インターナショナル)

radio
Barakan Beat
「バラカン・ビート」

interFM /Sunday6.00-8.00pm
Weekend Sunshine
「ウィークエンド・サンシャイン」

NHK-FM/Saturday7.20-9.00am
Lifestyle Museum
「ライフスタイル・ミュージアム」

TokyoFM/Friday6.30-7.00pm

tv
Japanology plus
「ジャパノロジー・プラス」

NHKBS(in Japan) Tuesday3.00-3.30am
Offbeat&jazz
「オフビート&ジャズ」

WOWOW/check for dates and times

website 
peter barakan dot net  

撮影協力

自由が丘 ブルーブックスカフェ

告知

ピーター・バラカンさんが監修する音楽フェスティヴァル『Peter Barakan’s LIVE MAGIC! 』が10月22日(土)23日(日)の2日間、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホール&ザ・ガーデンルームで開催されます。

出演アーティストは、スライド・ギターの名手で4年ぶり待望の来日となるサニー・ランドレスをはじめ、吾妻光良&ザ・スウィンギング・バッパーズ、吾妻光良トリオ、高田漣、バンバンバザール、レゲレーション・インディペンダンス、ジャック・ブロードベント、アールヴァス、マイク・ガーナー&ニール・ビリングトン、濱口祐自 、Rei、サラ・ミーツ・イチロー、ナオイト など。   

詳しくは、『Peter Barakan’s LIVE MAGIC! 』オフィシャルサイトへ!

Peter Barakan’s LIVE MAGIC! オフィシャルサイト

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