驚愕の夢を見ているとき、目が動くらしい!

夢が奇想天外なのは実体験でおわかりかと思います。

SF映画のような夢を見ることもあれば、現実より現実らしいえらくリアルな夢を見ることもあります。

そして何の脈略もなく突如として起こる場面転換。極端な話、それまでの内容とはまったく関係のない物語が始まることさえあります。

いい夢を見ていた次の瞬間、一気に不幸のどん底へ落ちるシーンへ――。こんな経験をしたことはないでしょうか。

実はこの夢の場面転換時、眠っている人の眼球が動いているという研究結果があるのです。
この研究結果はイスラエル・テルアビブ大学のユヴァル・ニール博士らのチームが米ネイチャー誌にて発表しました。

ニール博士らの研究チームは被験者19人の脳の側頭葉内側を測定。この側頭葉内側とは記憶を保存し、過去の出来事などを特定の方向へと指令を出す部位です。

まず研究チームは被験者が目を覚ましているときに、その被験者の記憶に関連する画像を提示。すると側頭葉内側の神経細胞が0.3秒後に特定の活動パターンがあることを発見しました。

そしてこんどは被験者の睡眠中にも側頭葉内側を測定したところ、目を覚ましているときと同じような活動パターンがあることがわかりました。

このとき、被験者はレム睡眠中で眼球が動いていたのです。

これまで数多くの研究から、浅い眠りのレム睡眠中は夢を見ていることが多いことがわかっています。
ちなみにレム睡眠の『レム(REM)』とは、『急速な眼球運動(Rapid Eye Movement)』の頭文字を取ったものです。逆に深い眠りのノンレム睡眠においては、眼球は動きません。

ニール博士は「画像を見せたときの側頭葉内側の反応と、レム睡眠中に眼球が動いたときの側頭葉内側の反応が非常に似ていることから、眠っているときに眼球運動が起こると、夢は場面転換されたか、別の夢の内容に切り替わった可能性が高い」と言っています。

もちろん夢と眼球運動の関係の研究はニール博士らのグループだけが行っているわけではありません。

なかでもフランス国立認知科学研究所の研究グループは、ニール博士とは少し異なる見解を唱えています。

同研究グループによると「夢の中で左右どちらかにいる人物と会話をしているときはその人物がいる方向に眼球が動き、階段を上り下りしているときなどは上下に眼球が動いている」との報告をしています。

すなわち睡眠中の眼球運動はニール博士のいう「夢の切り替わり」だけでなく、夢の映像が現実の世界の視線と動きがリンクしているというのです。

現実世界の視線が動いたあとに夢が切り替わるのか、それとも睡眠中の眼球運動自体がまた別の現象なのか。

このふたつの研究結果をどう捉えるか、その評価は専門家に任せるとして、ともあれ睡眠や夢の研究は日進月歩です。

今後も驚きの研究結果が発表されることを期待しましょう。

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スイは夢の中でも寝ているから場面転換も起こらないぐぅ

出典:
Nature Communication : Single-neuron activity and eye movements during human REM sleep and awake vision
BBC : Eye movements ‘change scenes’ during dreams

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