イベントレポート「人類進化ベッド」完成報告会 in 東京

チンパンジーのベッドに学んで開発された人類のベッドの進化形!

知的好奇心の強い『世界睡眠会議』ファンのみなさん、「チンパンジーのベッド」のことを覚えているでしょうか。

2016年4月、京都大学総合博物館で開催された『ねむり展』に突撃取材を敢行し、我らが睡眠研究部の三田寺理紗ちゃんがチンパンジーのベッドの寝心地をレポートしてくれています。

レポート記事:『チンパンジーのベッドの寝心地は?』

野生のチンパンジーが暮らすアフリカの葉っぱを手に入れるのは難しいので、京都周辺の野山から採ってきた枝や葉っぱを使いましたが、緑の香りが心地よく、ほんとに寝心地抜群のベッドでした。

そして、この『ねむり展』の主役ともいえる展示だったのが、今回レポートする『人類進化ベッド』です。

本当に発売されてしまいました!


チンパンジーのベッドについて熱く語る座馬先生。

この『人類進化ベッド』は、霊長類学者である座馬(ざんま)耕一郎さんが、野生のチンパンジーが365日、自分が眠るためのベッドを作ることに着目して研究。試しに樹上のベッドを拝借して寝てみたら「今まで経験した中でもっとも寝心地がいい!」と体感したことから、『ねむり展』で展示するために試作されたものでした。

ところが、展示を見た人たちから「いつ発売になるんだ?」などの問い合わせが相次ぎ、本気で開発に着手。今回、納得のいくベッドが完成して、本当に発売されてしまった、というわけです。

座馬さんによると、チンパンジーのベッド、そしてこの『人類進化ベッド』の魅力は、真ん中のくぼみがいい感じで身体を受け止めてくれるので、斜め45度とかうつ伏せとか、自由な寝姿勢を取りやすく、どんな姿勢で寝てもすっきりと目覚められる(座馬さんの感想です)こと。

試しに、座馬さん自らの実演で、いろんな寝姿勢を見せていただきました。

オーソドックスな仰向け。

横向き。

側面の膨らみを抱き枕のようにして、うつ伏せ。

もちろん、取材で伺った記者も実際に寝てみました。マット(天板)のサイズは長辺が160cm程度、幅が115cmほどで、身体を伸ばして寝ると当然足がはみ出すので「これって、冬は寒いかも……」(冬用の、足を包んでくれる掛け布団も開発中だそうです)というのが気になったものの、いや、お世辞抜きに、ほんとにとても気持ちいい寝心地でした。

ちなみに、この完成発表会の司会は、『世界睡眠会議』編集委員長で、睡眠文化研究会事務局長の鍛治恵さんだったので、鍛治さんにも寝てみてもらいました。


身長160cm弱の鍛治さんは、そんなに足もはみ出しません。

横向きに寝ても、気持ちいい!

樹上に作るチンパンジーのベッドは「程よく揺れるのが気持ちいい」という座馬さんのこだわりで、この『人類進化ベッド』は、ロッキングチェアのように丸みのある脚になっていて、寝返りを打つときにほんのり揺れるのが、ほんとにこれまた気持ちいいのです。

開発過程では揺れすぎて乗り降りの時に怖い! なんていう想定外なこともあったそうですが、完成版では適度な揺れがありつつ、安心して乗り降りしたり寝返りが打てるようにデザインされています。

気になる値段は、37万円(税別)!

寝心地のいい高級ソファだと思えば、むしろお買い得かも知れません。

発売しているのは、株式会社イワタという京都の老舗寝具メーカーです。快眠研究家でもある岩田有史社長によると、5月に発売以来、40〜50代の女性からの注文が多く、IT企業の休憩室で使うといったニーズもあるそうです。また、首都圏近郊の温泉宿から、湯上がりスペースでくつろげるようにというオーダーも入っているとのこと。無事に納品されたら、ぜひ泊まりに行ってレポートしてみたいと思います。

IWATAウェブサイト『人類進化ベッド』

また、この「完成発表会」が開催された『リビングデザインセンターOZONE』(東京都新宿区)では、8月29日までの予定で『人類進化ベッド』が展示されます。イワタのご担当者に声を掛ければ寝心地を確かめることもできるそうなので、興味のある方は、ぜひ一度体験してみてくださいね。

suichan-cmt-07
リビングでソファみたいに使っても気持ちよさそう。

睡眠の大切さに少しでも目覚めたあなたはもう、
立派な睡マー
世界睡眠会議をフォローして
睡マーになりませんか!

ただいまの睡マさんは20160です。