眠っている間に禁煙できるってホント!?

news20161210

最近は世間の嫌煙志向もあり、愛煙家にしてみたら肩身の狭い思いをしている方も多いのではないでしょうか。

「この際だから禁煙でも」と考えてはみるものの、なかなか止められないのがタバコというもの。また、実際に禁煙を始めてみても三日坊主なんてこともチラホラ。

しかし、当たり前ですがどんなにヘビースモーカーの方でも眠っている間はタバコは吸いません。いっそのこと眠っている間に禁煙ができたなら・・・。

実はそんな夢のような禁煙方法をイスラエルのワイツマン科学研究所が発表。それがアメリカの神経科学ジャーナル「Journal of Neuroscience」に掲載されました。

はじめに断っておきますが、イスラエルのワイツマン科学研究所といえばノーベル賞学者も輩出している世界的にも著名な総合研究センター。こんな夢のような禁煙方法でもれっきとした学術的な研究成果なのです。

研究チームは、禁煙を望む喫煙者66人をA・B・Cの3つのグループに分け、グループ別の部屋で一夜を過ごしてもらいました。

まずAグループは睡眠中に、腐った卵と魚の臭いを混ぜた悪臭をタバコの煙を嗅がせた直後に嗅がせます(タバコ5秒悪臭3秒)。
Bグループの睡眠中には、Aと同じ悪臭をタバコの煙とは別々に嗅がせます(タバコと悪臭の秒数は同じだが、間隔を取る)。
Cグループには、タバコの代わりに新鮮な空気と悪臭のみを嗅がせます。そして参加者全員にその後の1週間の喫煙本数を数えてもらいました。

その結果、B、Cグループは特に喫煙本数が変わらなかったのに対してAグループは、約30%の参加者がいつもより本数が減ったと回答したのです。

この実験を主導したアナト・アルジー博士によると、タバコ依存に陥るニコチンを求める部位は、脳内の嗅覚をつかさどる部位の近くにあります。それを利用しタバコの煙と悪臭を混ぜた臭いを、ノンレム睡眠という無意識のうちに嗅がせることで、脳に「タバコの臭いは悪臭」というイメージが刷り込まれるそうです。

ただし同博士は「まだ睡眠中に禁煙する方法を発明したわけではありません。それには全く別の研究が必要です。ただし条件を付ければ睡眠中にも可能で、その条件によって行動が変化し得ることが示されました」と説明しています。

そしてこの禁煙方法を行うには、実は大きな問題があります。もうお気づきかとは思いますが、それはひとりではできないということです。

ノンレム睡眠中を見計らってパートナーに悪臭を混ぜたタバコの煙を嗅がせてもらうか、もしくはそれ用の器具を自分で作らなければなりません。

そんな器具を作る努力をするぐらいなら普通に禁煙ができそうなものですが・・・。といってしまえば元も子もありませんが、少なくとも喫煙者のパートナーにこっそりと本人の知らぬ間に禁煙をさせたいときには有効な手かもしれないですね。

出典: JNeurosci : Olfactory Aversive Conditioning during Sleep Reduces Cigarette-Smoking Behavior

suichan-cmt-12
この実験、なによりも腐った卵と魚の臭いが恐怖だぐぅ

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