「午後10時~午前2時は睡眠のゴールデンタイム」に根拠なし?

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健康志向の女性を中心に広く信じられているのが、この午後10時から午前2時の間に眠るべきだという風説です。

これは、午後10時から午前2時という時間帯に「成長ホルモン」が分泌され、お肌に良いということが「前提」になっています。

この「成長ホルモン」は、おもに成長期に身長を伸ばすホルモンとして知られていますが、体のさまざまな組織の修復・再生をする働きもあります。

睡眠中の肌の新陳代謝を活性化させ、血行を良くして肌の老廃物を取り除いてくれるのです。ちなみに、睡眠に関してよく話題になる「メラトニン」は、おもに夜間に多く分泌される眠気を誘発するホルモンです。

しかし、科学的には、「前提」そのものが間違っているそうなのです。

江戸川大学社会学部人間心理学科教授で、NPO法人睡眠文化研究会のメンバーでもある福田一彦さんの著書『「金縛り」の謎を解く』によるとーー

時間により分泌の振る舞いを変えるホルモンには、前述のメラトニンのように眠っていても、起きていても、特定の(生物時計による)「時刻」になると分泌のパターンを変化させる「生物リズム依存性」のホルモンがある一方、時刻とは関係なく、睡眠になると分泌のパターンを変える「睡眠依存性」のホルモンがあります。今、話題にしている「成長ホルモン」は、この後者の「睡眠依存性」のホルモンです。(前掲書 p166)

つまり、お肌に良いとされる「成長ホルモン」の分泌は、眠る時間帯には直接関係がないそうなのです。

ただ、人間の体内時計では、生理機能は夜になると低下し、午前2時から3時ぐらいが最も落ち込むともいわれています。

やはり人間は、ゴールデンタイムならずとも午前0時前後に寝るのが、一番相応しいのかもしれません。

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2時になったら眠くなるけどね。。。

参考:『「金縛り」の謎を解く』(福田一彦著PHPサイエンスワールド新書)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-81293-9

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