やってみよう!快眠TIPS

エアコンのプロが教える!暑くて眠れない夜の快適冷房術


「ぐっすり眠れない」「目覚めた時からだるい」「日中がツラい」…。蒸し暑さが増すこれからの季節は、寝苦しさから睡眠不足になってしまう人が多いのではないでしょうか。熱帯夜にはエアコンを使うのがいいと言われますが、使い方を間違えると夏風邪を引いたり、よけいに体がだるくなってしまうことも。
日本を代表する空調機器メーカー、ダイキン工業さんに、熱帯夜を快適に眠るエアコン活用法を教えてもらいました。

冷房を使うけどタイマー切れで夜中に目覚めてしまう、という人が多数

2009年に全国の20~49歳男女を対象に行われた調査によると、「暑くて寝苦しい夜の対策として何をしていますか?」という質問に、「エアコンをつける」と答えた方が88%(複数回答)と第1位。
そのうちの半数以上が「ほぼ毎日」使っていると回答しており、夏は就寝時にエアコンを利用している方が大多数であることがわかります。


出典:空気の困りごとラボ

使い方としては、タイマー設定をして寝入ったら自動で切れるようにしている方が多く、約半数の方が毎回タイマー設定にしていると答えています。しかし、タイマーが切れたタイミングで目を覚ましたことがあるかどうかを尋ねると、なんと75%近くの方が「ある」と回答。
これでは十分な睡眠をとることはできず、せっかくエアコンを使っても快適な眠りにはなっていないという残念な結果です。


出典:空気の困りごとラボ

夏は日中に照りつける強い太陽の熱を、家の天井や壁、床が吸収するため、夜になっても熱が部屋にこもっていることがよくあります。そのため冷房運転を行っても、部屋がなかなか涼しくならず、寝苦しくて目が覚めてしまうことが少なくありません。

部屋の温度は壁の温度に左右されるので、日中出かけていて部屋に熱がこもっている場合は、帰ったらまず冷房で壁の熱がとれるまで冷やすようにしましょう。

快適にするには「温度」だけでなく「湿度しつど」調節も大切

寝苦しさには部屋の「温度」だけでなく、「湿度しつど」も大きく関係しています。寝室の室温が27度以下でも湿度しつどが高いと寝苦しさを感じることがあり、また、室温27度以上でも湿度しつどが高くなければ快適に眠れることがあります。

これは、私達の体が眠りにつくときに多くの汗をかくためです。汗をかいて深部体温(体の中心部分の温度)を下げることで、快適にぐっすり眠ることができるのです。
ところが、寝室の湿度しつどが高いと汗が蒸発せず、深部体温を効果的に下げることができなくなるため、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりしてしまいます。

良い睡眠感を得るためには、除湿運転も活用してみるのがおすすめです。
実験によると、室温を28℃、湿度しつどを50%程度に設定した場合、湿度しつどが85%の場合に比べてよく眠れたと実感できることがわかっています。湿度しつど50%とは汗をかいてもベタベタしない湿度しつどで、暑さや寒さを感じず快適に眠れます。

ただし、涼しさを求めるあまり、むやみやたらに温度・湿度しつどを低くしてしまうと逆効果。就寝中に寒さを感じて血管が収縮し、結果的に体に負担がかかり疲れがたまりやすくなってしまいます。
寒さを感じず、快適な温度・湿度しつどで快眠することを心がけましょう。

エアコンの使い方別・ぐっすり眠れる活用術

エアコンを使わないと眠れない人、眠っている間はエアコンをつけたくない人など、好みはさまざまです。そこでタイプ別に、上手な活用テクをご紹介します。

1. エアコンをつけっ放しにしたくない人は「眠る前に室温27度」に

部屋を26〜28度くらいのお好みの温度に調節してから就寝すると、就寝直後に促進される発汗作用で生じた汗が蒸発しやすいので、汗が乾いて寝やすくなります。
室温が急に上がると皮膚温や心拍数が大きく変化し、深い眠りの邪魔になる傾向があるため、室内の温度はできるだけ一定に保つことがよりよい睡眠には好ましいですが、その際は体が冷えてしまわないように注意が必要です。

そこでタイマーを設定する際は、1時間など小刻みにするより、3時間程度に設定するのがよいでしょう。深い眠りに入った最中に暑さで目が覚めることなく、3時間のうちに2回深い眠りに入ることができ、目覚めに向けて徐々に部屋の温度が高くなることで体温も上昇し、スッキリとした目覚めを促すことができます。

扇風機やサーキュレーターを壁に向けて送風して「間接気流(そよ風気流)」をつくることにより、同じ温度・湿度しつどでも肌は涼しく感じます。
このとき、気流は「弱」などのゆるやかな風にして、体に直接あたらないようにすることが、快適さを保つポイントです。

2. エアコンを一晩中つけても、冷えすぎずに朝までぐっすり眠りたい人は「除湿」に

就寝時に冷房運転ではなく、28度以上に設定した「除湿運転」に切り替えましょう。室温および体温を冷やしすぎず、それでいて部屋の湿度しつどが低くなるため汗をしっかり乾かすことができ、眠りやすい環境になります。

女性は冷房が苦手という方が多いですが、上手に使えば快適な環境をつくることができ、良い眠りのサポートになります。電気代も気になるところですが、高めの温度(28度)に設定した冷房運転や除湿運転は、それほど電力を消費しません。
今年の夏は冷房上手になって、寝不足知らずを目指しましょう。

(協力/奈良女子大学 研究院 生活環境科学系 久保博子教授)

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