やってみよう!快眠TIPS

眠れない!を解消する「夏の入浴法」3つのポイント

ムシムシする梅雨、そして暑い夏。これからの時期はお風呂を避けて、ササッとシャワーだけにする人が増えます。でも実は蒸し暑いこの時期こそ、お風呂が「寝つけない」「眠れない」解消に役立つ、というのをご存じでしたか?

ライオン ヘルスケアマイスター 山岸理恵子さんに、夏の体のダメージを癒やして良い眠りを呼び込む入浴テクニックを教えてもらいます。


今回教えてくれたのはこの方
ライオン ヘルスケアマイスター
山岸理恵子さん
毛髪診断士、睡眠改善インストラクター。身体洗浄剤、スキンケア剤の研究・開発に約20年携わってきた知識と経験を活かし、体の衛生・健康、美容に役立つ情報を発信。

「体温の差」を上手に利用して、寝つきをよくする

屋外の気温や湿度が高くなり、服装は肌の露出が増えていく一方で、通勤電車やオフィス、お店の中は逆にどんどん冷房が強くなります。こうした環境は体にとって大きなストレス。自律神経の機能が低下し、体温調節障害や血行障害を生じる場合もあります。

とくに冷房が効いている室内に長時間いると、血行障害が生じ、手足や腰の「冷え」につながります。その結果、寝つきにくくなる、体のだるさを感じるなどの「夏バテ」の症状があらわれることも。

そこでこの時期は、布団に入る1~2時間前に、40℃以下のぬるめのお湯に10〜15分つかってみることをおすすめします。ぬるめのお風呂には、副交感神経を優位にし、気分を落ち着かせて心地よい眠りに誘ってくれる作用があります。

また、人間は体の芯の体温(深部体温)が下がる時に眠りに入りやすくなります。就寝の1~2時間前にお風呂につかっておけば、寝る頃にはちょうどよい体温まで下がり、心地よい眠りが期待できます。

ただし、寝る直前にお風呂に入ってしまうと、就床時までに体温が下がらずに、逆に寝つきにくくなってしまうのでご注意を。
この方法は寝苦しい暑い夜の対処法としてもおすすめです。

冷房による冷えは「部分浴」で解消してぐっすり度をアップ

冷房などによる「冷え」が気になるときには、37℃前後のぬるめのお風呂に長めに入り、体を温めましょう。

「暑い時期はお風呂につかる気がしない」という方でも、ぬるめのお湯にみぞおちくらいまでつかる「半身浴」なら、お風呂上がりも過剰に汗が残らずさっぱりできます。

もっと手軽に体を温めたいというときには、「手浴」を行うのも一案です。
洗面器や洗面台のシンクに42~43℃くらいのやや熱めのお湯を張って、服は着たまま手首の上まで、できればひじまでお湯につけます。お湯につけた部位で温められた血液が全身を巡るので、15分くらいで全身が温かくなります。途中でお湯がぬるくなったら熱いお湯を足しましょう。

以下は「手浴」前後の皮膚の温度をサーモグラフィーで撮影したもの。「手浴」を行うことで、お湯につけていない足先まで温まっているのがわかります。

手浴前後の皮膚の温度変化


入浴後、あつさが引かないときには「ポイント冷却」でスッキリ

ぬるめのお湯で入浴したものの、気温や湿度が高いとあつさがおさまらず、寝つけなくなってしまうこともあります。そういうときは、お風呂からあがって体の水分をタオルでふき取ったあとに、「脇の下」「首すじ」「足のつけ根」を冷やしてみましょう。
この3点は、動脈が皮膚のすぐ下にあるため、循環する血液を効果的に「冷却」できます。

ボディ用の冷却シートなら、伸縮性が高いので、動きのある脇の下や、足のつけ根などにもピタッと貼れてはがれにくくおすすめです。

夏は入浴で「肌の紫外線ダメージ」もケア!

下のグラフは月別の紫外線の量を表したものです。紫外線は年間を通して照射されていますが、なかでも5月から9月にかけてはかなりの量になります。
真夏はもちろん、梅雨の時期でも屋外で1日スポーツをしたりアウトドアを楽しむなど、日焼けをしやすい行動をしたときは、この入浴法で肌をいたわりましょう。

月別紫外線照射量(Kj/m2/日)



入浴のポイントは浴槽にスキンケア系の入浴剤を入れ、40℃以下のぬるめのお湯にゆっくりつかること。熱すぎるお湯はカサつきの原因になるので注意してください。
つかる時間は15分くらいが目安です。入浴で膨潤したお肌は、入浴剤の保湿成分が浸透しやすい状態になっているため、お肌がしっとりスベスベになります。

ちなみに、夏は、「汗ばむ=皮脂たっぷり」という印象や、冬と比べて空気の乾燥を感じることが少ないことから、ついついスキンケアを怠りがち。しかし、紫外線を浴びたあとは肌の奥で急激な細胞の増殖が始まります。通常より細胞の増殖スピードが速くなると、角層は不完全なまま形成され、肌のバリア機能が低下してしまうのです。
これが夏に多い「かくれ乾燥」の原因に。

保湿効果のある入浴剤ならベタつきもなく、手軽に全身の保湿ケアができるのでおすすめです。体を洗う時にも、湯上がりの乾燥を防ぐボディソープを使うなどして、注意したいもの。もろくなった角層を傷つけないよう、手と泡でやさしく洗いましょう。

美容と健康のために、暑い夏でも睡眠はしっかりとりたいもの。お風呂は体を温めるだけではなく、夏のダメージをやわらげて、眠りの質をよくする効果も期待できます。体の状態に合わせて上手に取り入れ、スムーズに眠りに入ることを目指しましょう。

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