やってみよう!快眠TIPS

枕のプロに「自分に合う枕」の選び方を聞いてみました

「ベストな枕とは、頭をしっかり支えて理想的な寝姿勢をサポートしてくれるものです」と言うのは、快眠寝具の老舗・昭和西川株式会社の栗城康宏さん。あなたの枕はサポートしてくれていますか? 寝心地や目覚めた時の身体感覚に満足できていますか?

枕は睡眠の質だけでなく、健康をも左右する重要なアイテム。栗城さんに「自分の体に合った枕」の選び方を教えてもらいました。


今回教えてくれたのはこの方
昭和西川株式会社 まくら課課長
栗城康宏さん
入社13年目。MD課で商品開発、ブランディングを経験後、昨年よりまくら専門部署で商品開発に従事。

寝ている時、頭には体重の約8%もの負荷がかかってる!

人は寝ている時、腰に体重の約44%、頭には体重の約8%の負荷がかかると言われています。体重50kgの人の場合、頭にかかる負荷は約4kg! 毎晩この重さが頭から首にかかったら…目覚めたときには痛みと疲労でたいへんです。

そうならないように、頭をしっかり支えて負荷を軽減し、理想的な寝姿勢をサポートしてくれるのが「枕」です。

理想的な寝姿勢とは、まっすぐ立った姿勢をそのまま横にしたイメージ。人は立っているとき、背骨がS字を描くように屈曲しています。重い頭部を支える頸椎(首の部分)もゆるやかなカーブを描いていて、仰向けに寝ると敷き布団との間にすき間ができます。枕はこのすき間を埋め、頭部と頸椎を安定させる役割をしているのです。

枕が合っているかどうかは、目覚めた時の状態でわかる

目が覚めた時に枕から頭が落ちている場合は、枕が高過ぎる可能性があります。
高過ぎる枕をしていると頸椎が圧迫されて、肩こりや首の痛みを引き起こすことがあると言われています。
首元のシワができやすいとも言われ、体に悪い影響が大。

とくに仰向け寝の人が高過ぎる枕をしていると、いびきや睡眠時無呼吸の原因になることもあり危険です。

枕が高過ぎる場合

枕の下に手を入れて寝てしまって目が覚めたら腕がしびれていた、気づいたら枕を二つ折りにして使っている、という場合には枕が低過ぎることが考えられます。

低過ぎる枕は、顔のむくみや不眠症などの原因になることがあると言われています。頸椎が不自然な曲がり方をするので、高過ぎる場合と同様に首の痛みなども引き起こしやすくなります。

このようなことにならないためには、自分に合った枕を選ぶことが大切。次にそのポイントをご紹介します。

枕が低過ぎる場合

買うときにチェックすべきは「高さ」「サイズ」「素材」

枕を選ぶときにチェックすべきポイントは以下の3つです。

高さ:横向き寝で背骨がまっすぐになるのがベスト

理想の寝姿勢の目安として、仰向け寝の時に「額よりあごの先端が5度程度下がっている」状態が良いとされています。
横向き寝の時は「頭から背中にかけての骨がまっすぐ」になっているのがベスト。横向き寝の場合は肩幅の大きさが影響するため、男性や少し猫背気味の方は高めの枕を、女性や子ども、やせ形の方は低めの枕を好むケースが多いようです。

自分にあった枕の高さの目安

サイズ:体の大きさだけではなく、好みを重視するのが正解

日本では63cm x 43cmが枕の「標準サイズ」とされています。

人の頭の幅はおよそ20cmで、一般的に一晩に30回ほど寝返りを打つと言われています。標準サイズの63cm枕は頭3つ分が並ぶ大きさで、寝返りを打ったときに枕から頭が外れにくいサイズなのです。

標準サイズのほかに、「大きめ」や「小さめ」の枕があります。
小さめは子どもや小柄な女性向き。すっぽり包まれるのを好まない方も小さめサイズがおすすめです。

大きめはすっぽりと包まれているような感覚で、寝返りを打ちやすいのが特徴です。
枕の大きさは体の大きさで限定するのではなく、自分の好みを第一に考えて選ぶことが大切です。

素材:最近のいちばん人気はパイプ素材

枕の素材には、昔ながらの羽毛やそば殻などの他に、ウレタンフォームやパイプなどさまざまあり、どれも一長一短があります。

最近人気が高まっているのはパイプ素材。さまざまな大きさやかたさが選べることもありますが、洗濯のしやすさ、耐久性と通気性の高さなどが特長です。
なかでもエラストパイプは弾力性があり、女性・男性問わず近年人気の素材です。

買う前の「お試し」は必須! 枕の当て方と敷き布団に注意して

横向き寝で背骨がまっすぐになっているかどうかなどは、実際に寝てみないと分かりませんし、自分一人ではチェックできにくいもの。枕を選ぶ時はお試しができるショップに行って、家族や友人にチェックしてもらうか、ショップの人に見てもらって選ぶと間違いが少なくなります。

お試しのときには、以下の2つのポイントに注意。

まず、枕を頭だけでなく首にもちゃんと当てること。枕は肩口から首・後頭部を支えるものです。眠る時は枕に肩口が当たるようにして頭を乗せると、後頭部から首筋にかけての全体で頭部を支えることができ、肩や首の凝りを軽減しやすいと言われています。
夜、眠る時も同様に、枕を首にもしっかり当てるようにしましょう。

枕の正しい当て方

2つ目のポイントは敷き布団をチェックすること。
敷き布団によって枕の高さが変わります。やわらかい布団の場合は体の沈み込みが深くなるので、適正の枕の高さよりも若干低めの枕にするとちょうどよくなります。

ショップと自宅とでは敷き布団が異なるため、ショップで良い枕と思っても、自宅で試したら違和感を感じることがよくあります。

そうならないように、自分が寝ている敷き布団とショップの敷き布団とがどう違うのかをチェックし、違いを考慮して選ぶことも大切です。

ショップと自宅の違いをカバーするために、高さの調整ができる枕を選ぶのもおすすめです。

枕は毎日使うもの。多少手間ひまとお金がかかっても、心身に心地よく目覚めのいいものを選んだ方が、美容と健康にかかる出費を節約でき、結果的にコスパが良いといえるかもしれません。ぜひとも自分に合った枕で、より心地よい睡眠を手に入れましょう。

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