睡眠を学ぼう

睡眠のメカニズムを知ろう
睡眠とホルモンの深~い関係

質の高い睡眠でしっかりホルモンバランスをとろう

毎日元気でいきいきと暮らすためにホルモンバランスが大事なのはもう常識ですよね。このホルモンバランスを整えるためにも良い睡眠を取ることがとても重要です。

そもそもホルモンとは、体内でごく微量分泌され、血液を通じて内蔵など身体のいろいろな器官に届き、各器官の働きをコントロールするとても重要な役割を担っています。ただそのメカニズムはまだまだ未解明の部分も多く、世界中で熱心に研究が進められています。

そのなかで、睡眠とホルモンの深い関係が徐々にわかってきて近年注目が高まっています。

睡眠と関係が深い成長ホルモン

成長ホルモンは、単に子供の成長を促すだけでなく、大人にとっても、体内の物質をエネルギーとして使えるように変えていく「代謝」を司るとても重要な役割を果たしています。また、肌や筋肉、骨などの体組織の修復や再生する働きもしてくれます。

睡眠時に「成長ホルモン」がたくさん分泌されます。

このグラフでもわかるように、夕方に上がった体温が夜にかけて大きく下がると眠りが促進され、眠りはじめの最初の90分間に訪れる深いノンレム睡眠時に、大切な成長ホルモンが大量に分泌されます。
成長ホルモンは、お肌の美容のためにもとても重要な役割を果たします。

睡眠と美容、ホルモンに関して
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1日の体温の変化と睡眠の関係について
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目覚めを促す「ストレスホルモン」、コルチゾールとうまくつきあおう

さらに睡眠と関係が深いホルモンに、コルチゾールがあります。コルチゾールはストレスを感じたときに、ストレスへの抵抗力を上げるために多く分泌されることから、別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

コルチゾールは深夜から朝にかけて分泌量が増え、ブドウ糖が肝臓に蓄えられることで目覚めをサポートし日中の活動に備える働きがあることがわかっています。また、睡眠中に体内の脂肪を分解してエネルギーに変えてくれる働きもしています。

一方、ストレスが過剰にかかるとコルチゾールが過剰に分泌され、高血圧による肥満や糖尿病などのリスクを高めてしまったり、成長ホルモンの分泌を抑制したりしてしまいます。ダイエットによって極端に精神的なストレスをかけてしまう場合も、逆効果になりかねません。

コルチゾールや成長ホルモンの分泌は、一日の中で大きなサイクルを描いています。こうした人体のもつリズムを崩してしまわないように、規則正しい、そして質の良い睡眠生活を心掛けることが大切です。

食欲をコントロールするホルモン、レプチンとグレリンも睡眠で大きく分泌が変わる

ダイエットと関係が深いレプチンとグレリンという2種類のホルモンの分泌にも睡眠は深く関わっています。

脂肪細胞で分泌されるレプチンは、脳の視床下部にある食欲中枢に「おなかがいっぱい!」という満腹信号を送る役割を果たしています。

逆に、胃から分泌される「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送り、食欲を増進するホルモンです。すでに十分なカロリーをとっているはずなのに、「もっと食べたい」と思ってしまうことにも、グレリンの働きが関係しているといわれています。

それぞれ不可欠な働きをするホルモンですが、ダイエットや体重管理のための役割は正反対。無理なくダイエットを続けるためには、グレリンの分泌を少なめに逆にレプチンを多めにしたいもの、そのためには睡眠を十分に取ることが重要なことがわかってきました。

米・スタンフォード大学の研究で、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人のほうがグレリンの分泌は15%減り、レプチンが15%増えたという結果が報告されています。

つまり睡眠不足になると、分泌されるホルモンのバランスによって必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。

睡眠によってこの2つをうまくコントロールできれば無理せずダイエットを続けることができますね。

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『世界睡眠会議』は、生活リズムを整える『快眠サイクル時計』の実践を提唱しています。 詳しくはぜひこちらをご覧ください。 

記事:編集部
世界睡眠会議記事よりまとめています

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