睡眠ライブラリー

日本が「不眠大国」ってホント?

睡眠ライブラリーは、睡眠に関して知っておきたいさまざまな情報をわかりやすくご紹介する新コーナー。第一弾では、日本が不眠大国といわれるのは本当なのかどうか。そして、不眠にならないためにはどうすればいいのかについてご紹介します。

日本は本当に不眠大国?

日本人の睡眠時間は世界各国より短い!

マスコミなどで「日本は不眠大国」といわれているのは、厚生労働省が2000年に実施した『保健福祉動向調査』で「睡眠の充足度」について調べたところ、「十分にとれた(18.3%)」「まあ十分だった(44.2%)」に対して、「やや不足していた(27.2%)」「全く不足していた(4.3%)」と、睡眠不足を感じている人が30%以上もいることがわかったことなどが理由といわれています。

世界の国々と比べて、日本人の睡眠時間が短いことも指摘されています。経済協力開発機構(OECD)が2009年に行った調査では、対象となった18カ国の中で、日本の平均睡眠時間は韓国と並んで世界の最低水準にあることがわかったのです。


出典:Society at a Glance 2009(OECD)

OECDでは2014年にも世界29カ国の15〜64歳を対象にして平均睡眠時間の調査を行っていますが、ここでも日本は韓国とともに下位に並んでいます。

国民の平均睡眠時間ランキング(2014年)

1 南アフリカ=9時間22分
2 中国=9時間2分
3 インド=8時間48分


28 日本=7時間43分
29 韓国=7時間41分

出典:Balancing paid work, unpaid work and leisure 2014(OECD)

世界の中で、日本人は睡眠時間が短い! というのは、どうやら「ホント」といえそうです。

睡眠時間が短い人の割合が、ますます増えている?

さらに、これも厚生労働省が実施している『平成27(2015)年 国民健康・栄養調査』では、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合が増加傾向にあり、睡眠の質に問題を感じている人が多いことが指摘されています。


(20歳以上、男女計 ※平成12〜27年)
出典:平成27年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)



(20歳以上、男女別)
出典:平成27年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)

睡眠時間がどんどん短くなって、睡眠の質に問題を抱えている人が多い。なるほど、日本が「不眠大国」といわれるのは、あながち的外れの指摘とはいえません。

ちなみに、睡眠の確保の妨げとなっている原因についての調査結果もあります。


(20歳以上、男女別)
出典:平成27年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)

男性では「仕事」、女性では「家事」「育児」「健康状態」などの回答が多いですね。

8時間、しっかり眠るべき?

日本は本当に不眠大国?

こういったデータを見ると「わたしもちゃんと8時間は眠らなきゃ」と思う人がいるかも知れません。でも、それはちょっと早合点。国立精神・神経医療研究センター部長で睡眠研究の第一人者でもある三島和夫氏は、共著書『8時間睡眠のウソ』(日経BP社)の中でこう指摘しています。

8時間眠るのがよい睡眠だというのは、謎(エビデンスがない)ですよ。必要な睡眠時間は年齢によっても変わってくるし、そのうえで個人差もあるわけです

大切なのは、自分自身が毎日を快調に過ごすために「何時間眠るのがいいか」を自分で知っておくこと。そして、快調に過ごせる睡眠&生活サイクルを実践することです。

では、そのためにどうすればいいのでしょう。『やってみよう!快眠TIPS 自分に最適な睡眠が見つかる!「睡眠日誌」で眠りをチェック』という記事で、東京疲労・睡眠クリニック院長である梶本修身先生からの具体的なアドバイスをご紹介してあるので、ぜひ参考にしてください。

最重要のポイントを紹介しておくと、「目覚めてすぐの疲労感」をチェックすること。疲れを取るはずの睡眠なのに、起きてすぐ疲労感が残っているのは睡眠が足りていない、もしくは質がよくないから、ということですね。

気にしすぎるのもよくありません!

また不眠大国という言葉に、「やっぱりわたしは不眠症なのよ!」と思い詰めるのもよくありません。『8時間睡眠のウソ』から、三島和夫氏の言葉を引用しておきます。

中途覚醒とか早朝覚醒とか、不眠症状を訴える人は成人の40%ほどもいますが、そのために治療を受けなければいけないような人って、大体6〜8%くらいなんですね。すなわち、不眠症状があること=不眠症ではない

仕事や日常生活に支障を感じるようであれば、きちんとした医療機関で診察を受けるべき。でも、大多数の方は生活リズムが乱れて睡眠の質が低下していることが「不眠症状」を感じる原因になっているのです。

世界睡眠会議では、自分の快眠サイクル時計を作って生活サイクルを整えることをオススメしています。

自分の「快眠サイクル時計」を作って、体内時計を整えよう!

ぜひ一度、試してみてくださいね!


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