睡眠ニュース

西野精治教授の
特別講義
立教大学『睡眠文化論』の
講義を受けてきました!


『世界睡眠会議』と縁の深い「睡眠文化研究」という視点

2018年7月6日、昨年発売されて大ベストセラーとなった『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)の著者で、スタンフォード大学「睡眠生体リズム研究所」所長の西野精治教授が、立教大学の「睡眠文化論」という講義にゲストスピーカーとして登壇するという情報を入手。これはぜひとも拝聴したい! と、教室に潜入してきました。

この「睡眠文化論」という授業。『世界睡眠会議』に協力してくださっているNPO法人睡眠文化研究会のメンバーである、立教大学観光学部の豊田由貴夫教授が2008年から開講しているもので、『世界睡眠会議』編集アドバイザーの鍛治恵さんも講師として関わっています。

『世界睡眠会議』が「眠るって、ぐぅ!」とか「眠りをもっと楽しもう」というスローガンを掲げているのも、眠りを文化として楽しむことが、健全な生活に結びつく! という思いがあってのことなのです。

さらに、西野教授には『睡眠の「質の上げ方」を知って、日中のパフォーマンスをアップ!』という記事で取材させていただくなど、『世界睡眠会議』としてもお世話になってきています。はたして、科学的睡眠研究の世界的権威である西野教授が、睡眠文化論でどんなお話しをしてくれるのでしょうか。

講義のテーマは「睡眠負債の比較文化的考察」

講義を丸ごと掲載するわけにはいかないので、西野先生のお話しのポイントを紹介します。

「ピックウィック症候群」とは?

講義の冒頭、睡眠の文化的考察ということで西野先生が紹介したのが、イギリスの作家、チャールズ・ディケンズの小説『ピックウィッククラブ』です。

この物語に、極度の肥満で昼間からうとうとして、激しいいびきをかく少年が登場することから、欧米では睡眠時無呼吸症を「ピックウィック症候群」と呼ぶそうです。

そして、肥満といびき、睡眠時無呼吸症に因果関係が強いことに言及。短時間睡眠の人には肥満が多い傾向があり、とくに女性の短時間睡眠の人には肥満傾向が強いことなどが紹介されました。

Sleep is foundation of health!


睡眠は健康の基本です!

さらに、スタンフォード大学のスポーツ選手を対象とした研究成果として、十分な睡眠をとるとパフォーマンスが上がることを紹介。睡眠こそが、エクササイズやダイエットなどを支える健康の根幹であることが指摘されました。

「週末、平日よりも寝坊して長く眠れるのは、すでに睡眠負債の危険信号。目安として、90分以上長く眠ってしまえるようであれば要注意です」(西野先生)とのこと。みなさんはいかがですか?

ぐっすり眠るために、西野先生のオススメは「炭酸泉」!


睡眠の質を高めるには生活習慣が大切!

また、睡眠(生体リズム)は入浴や食生活などの生活習慣と深く関係していて、睡眠の質がQOL(クオリティ・オブ・ライフ)や精神的な安定に関わり、それがまた睡眠の質に結びつくことを指摘。睡眠の質を高めるためには、生活習慣を整えることが大切であることが説明されました。

ことに、日本人が大好きな「入浴」は睡眠の質を高めるために有効であり、西野先生ご自身は「湯疲れが少ない炭酸泉が好き」とのこと。兵庫の有馬温泉、信州の白骨温泉、山形の肘折温泉など、日本各地には炭酸泉の名湯がいろいろあります。温泉宿でゆったり炭酸泉を楽しんで、眠りを整える旅をするのもいいですね。


白骨温泉「泡ノ湯」の露天風呂!

ちゃんと眠らないことのデメリットを痛感!

この「睡眠文化論」。担当教授は豊田先生ですが、毎回、ゲストスピーカーを招いて多彩なテーマで語られるオムニバス形式の講義になっています。受講登録している学生は約300名という人気講義です。

西野先生の講義終了後、受講していた学生の直井美奈子さんに感想を伺いました。

「私自身、睡眠時無呼吸症になった経験があり、睡眠のメカニズムに興味があって睡眠文化論を選択しました。今日の西野先生のお話しはとても興味深かったです。この講義を通じて、きちんと眠らないことのデメリットを知り、睡眠の整え方の知識を得ることができ、とても有意義だと感じています」


睡眠の知識がびっしり書き込まれた直井さんのノート!

この睡眠文化論では「睡眠のスタイルは自由であることに気付き、自分に合った眠り方を見つけるきっかけにしてほしい」と豊田先生。今回は取材申込をして、特別に教室に入れていただきましたが、本来、学生以外の聴講はできません。

この『世界睡眠会議』では、睡眠文化研究会の協力と、編集アドバイザーである鍛治恵さんの助言をいただきながら、多くの方が「自分に合った眠り方」を見つけるためのお手伝いをしていきます。立教大学の学生以外の読者のみなさんは、『世界睡眠会議』の記事で、眠りの楽しみ方を探求してくださいね!

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