やってみよう!快眠TIPS

寝る前にホットミルクを飲むとよく眠れるってホント?

実は、睡眠都市伝説のひとつ……

寝る前にホットミルクを飲むと安眠できるというウワサ、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。ネットの情報としても、いろんなウェブサイトで紹介されています。でも、実はこのホットミルクで安眠説は、睡眠にまつわる都市伝説にもなりかねない面があり、少し注意が必要です。

ホットミルクでよく眠れる理由としてしばしば挙げられるのが、牛乳には睡眠のために大切なホルモンであるメラトニンを体内で生成するために必要なトリプトファンカルシウムがたくさん含まれているからという論理。でも、トリプトファンが体内でメラトニンになるまでには、およそ半日程度の長い時間がかかります。寝る直前にホットミルクを飲んでも、その中に含まれるトリプトファンがその夜の睡眠に影響することはないのです。

トリプトファンからメラトニンが生成される仕組みなどについては『快眠生活の源。「トリプトファン」の効果的ないただき方!』を読んでみてください。

ちなみに、世界睡眠会議で度々紹介しているように「午後10時から午前2時が美肌のための睡眠ゴールデンタイム」とか「90分の倍数で目覚ましを掛けると起きやすい」といった諸説も睡眠都市伝説といえます。

美肌にも貢献する成長ホルモンが分泌されるのは、時刻には関係なく眠りについて最初のノンレム睡眠の時。また、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れる睡眠のサイクルはおおよそ90分程度というだけで、正確に90分のリズムを刻んでいるわけではありません。

もちろん、午後10時には寝床に入るといった生活習慣をつくるのはいいことですが、「早く寝なきゃとプレッシャーに感じて眠れない」なんてことになっては逆効果。睡眠都市伝説に振り回されず、自分が気持ちよく眠れる生活リズム=快眠サイクルを大切にしてくださいね。

とはいえ、ホットドリンクを飲むのはオススメ!

でも、寝る前のホットミルクがダメというわけではありません。ホットミルクに限らず、身体を適度に温めてくれるホットドリンクを飲むことは安眠のために有効です。温かい飲み物で一度上昇した深部体温が下がっていくことが、自然な眠気をいざなってくれるからです。また、ホットドリンクで心がリラックスできることも、安眠のために有効ですし、ホットドリンクで温められたカップを持つことで手先を温めることが、深部体温の放熱を促すために役立ちます。

コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲物は避けるべきですが、牛乳が好きな人であれば、ホットミルクでももちろんOK。ノンカフェインのハーブティーやそば茶などもオススメです。また、体温より少し温かい程度(目安は40度くらい)の白湯(さゆ)をゆっくり飲むと、内臓の働きをサポートしてデトックス効果があるともいわれています。

ホットドリンクを飲むことを習慣にするなど、自分なりに気持ちよく実践できる入眠儀式をもつのは、スムーズな快眠生活のためにも大切なこと。自分流のおやすみドリンクを工夫するのも楽しいですね。

監修:睡眠改善インストラクター 鍛治恵

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