やってみよう!快眠TIPS

食べてすぐ寝ると「豚」になる? 食後の睡眠の真実とは?

食べてすぐに寝るのは、気持ちいい?

子どもの頃、「食べてすぐに寝ると牛になる」と親から注意されたことはないですか? 食べてすぐに寝転がるのは行儀が悪いと、日本では古来から親が子どもを戒めることわざとして使われてきました。

江戸時代、松尾芭蕉の弟子である各務支考(かがみしこう)という俳人が行儀の悪さを注意された際、開き直って「牛になる合点じゃ朝寝夕涼み」と句を詠んだり、これも江戸時代の俳人、与謝蕪村(よさぶそん)が「喰ふて寝て牛にならばや桃の花」、つまり、「牛になってもいいくらい、食べてすぐにごろごろしているのが幸せだぁ」という句を残すなど、食べてすぐ寝ることは、畳で暮らす日本人にとって興味深い話題だったといえるでしょう。

なぜ、食べてすぐに寝るのはダメなのか?

実際に、食べてすぐ寝ることにはさまざまなリスクがあるとされています。具体的にどんなリスクがあるのか、チェックしておきましょう。

太りやすくなる
炭水化物を消化(代謝)するために必要な副腎皮質ホルモンの分泌量は、朝に多く、夜に向けて次第に減少していきます。したがって、夜になって摂取した食事(炭水化物)は脂肪として蓄積されてしまいやすくなります。

逆流性食道炎
食後、すぐに横になることで、活発に分泌されている胃酸が逆流しやすくなってしまいます。もともと、胃酸が逆流しやすい方は、とくに注意が必要です。

脳卒中
食後すぐに眠ってしまうと、脳が血液不足になりやすく、脳卒中を起こすリスクが高まるといわれています。

睡眠が浅くなる
食べてすぐに眠ったとしても、胃腸は消化を続けています。つまり、脳は眠ろうとしていても、体はしっかり眠れないという状態となり、眠りが浅くなってしまいます。

食後の仮眠にはメリットもある?

ただし、眠ってはいけないからと、食べてすぐに激しい運動をすることもオススメできません。そればかりか、眠り方に気をつければ、食後の仮眠には一定のメリットもあるのです。

パフォーマンスをアップ!
体内時計のリズムによって、ランチタイムの後、昼過ぎくらいの時間帯には眠気を感じやすくなるといわれています。この眠気は通常はやり過ごすことができるレベルであることがほとんどですが、前日が睡眠不足だったりすると、我慢するのが辛かったり、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうケースがあります。そんな時は、適度な仮眠を取ることで、頭をスッキリさせるのがオススメです。

消化をたすける
食後は消化のために血液やエネルギーが必要。それなのに激しい運動をすると、消化不良などが起きてしまう原因にもなります。昼食後、少し安静にする、つまり適度な仮眠の時間を設けることは、消化をたすけることにもなるのです。

ダイエットに有効!
食後の適度な休養には、ダイエット効果もあるといわれています。昼食後、適度な休息を取ることで、脂肪の代謝を促進するノルアドレナリンの分泌が活発になるとされているのです。

つまり、昼食後はOK、夕食後はNG!

食後の仮眠でメリットがあるのは、いずれも昼食後のこと。夜遅く、夕食の後ですぐに寝るのは百害あって一利なし。ちゃんと寝ているつもりでも睡眠の質を下げる懸念があるばかりでなく、牛や豚、肥満に向かって一直線! の原因にもなってしまうので、注意してくださいね。

また、昼食後はOKとはいっても、長時間眠ってしまうような睡眠はオススメできません。正しい仮眠(昼寝)のポイントは……。

  • 時間は15〜20分程度
  • 15時以降は昼寝しない!

といった点が挙げられます。詳しくは『昼寝の前にはコーヒーを飲むのがオススメ?』という記事でもご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

夕食は就寝の3時間前までにすませるのがオススメ!

いかがですか。結論としては、夜、寝る直前の食事はキッパリとやめましょう、ということですね。夕食は就寝時間の3時間前までにすませるのがオススメです。

とはいえ、「仕事などで帰宅時間はどうしても遅くなるし、食後3時間も待つと睡眠時間が足りなくなる!」という方もいることでしょう。そんな場合にオススメなのが「分食」です。

残業前など、18〜19時くらいを目安に軽く何かを食べておき、帰宅後には、ほんの少しだけ、空腹を癒やす程度に食べるだけにするのです。

ぜひ、試してみてくださいね。

監修/白濱龍太郎

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